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りんたろう、広島で富野&高橋を叱る!?

 8月7日から11日の日程で行われている広島国際アニメーションフェスティバルに今日行ってきた。お目当ては、手塚治虫回顧上映っていうプログラム。前半は手塚が作ったアニメを2時間くらい上映して、後半は30分くらいのアニメ上映の後に、日本を代表するアニメ監督5人によるトークショー。
 その5人というのが、かなりすごい。その5人の紹介を上のプログラムのサイトからの転載しておく。
杉井ギサブロー(アニメーション監督) 代表作「銀河鉄道の夜」
出崎統(アニメーション監督、脚本家)  代表作「あしたのジョー」「劇場版AIR」
富野由悠季(アニメーション監督) 代表作「海のトリトン」「機動戦士ガンダム」
りんたろう(アニメーション監督) 代表作「銀河鉄道999」「メトロポリス」
高橋良輔(アニメーション監督)  代表作「火の鳥」「FLAG」
 彼らがいずれも、虫プロダクション出身の監督ということで集められたわけだが、このメンバーをそろえてトークショーをするというのは今までなかったことで、これからもないかもしれない。

 13:45開始ということだが、念のため13:00くらいに会場入り。すでに100人近くが並んでいた。さすがだなーと思う。13:15過ぎくらいに開場。早めに並んだおかげでけっこう前の方に席を確保できた。13:40あたりになると7割くらいの席がうまってた感じ。会場のアステールプラザ大ホールは1200人収容ってことを考えると800人くらいはいたのかな。
 メインは、やはり5人の監督によるトークショー。ていうか、トークショーの後に「森の伝説」っていうアニメが上映されるのに、トークショーが終わったとたん、席を立つ人がちらほらと・・・わかりやすいなぁ。

 トークショーの内容はというと、司会の片山多摩美術大学教授が質問を発して、それぞれの監督が個々に答えていくというもの。
 質問は、「Q1.虫プロ時代の手塚治虫の印象は?」、「手塚治虫は優しかった?」、「Q2.手塚アニメをどうみるか?」、「Q3.それぞれの監督の今後の仕事は?」といったところ(ただし、うろおぼえなところもあるので若干不正確・・・以下の個々の答えとかも同様)。


 それぞれの質問で印象に残ったやりとりは、「Q1.虫プロ時代の手塚治虫の印象は?」だと、杉井監督が「エンターテイメントとは、チャレンジと教わった。」と答えたところとか、高橋監督が「手塚マンガのファンだったから、初めて会ったとき本物だと思った。その後、普通のオジサンという印象になったが、亡くなってから偉大さが増している。」と答えたところとか、富野監督が「労働組合の団体交渉に出てこない困った社長。」と答えたところ。

 「手塚治虫は優しかった?」という質問に対しては、富野監督が「優しかった。」と答えたのに対して、高橋監督は「全部やり直しを指示されたことがあり、厳しい人だった。」と答えて、さらに、出崎監督は「一部直してくれと言われた。人間だから優しい面厳しい面の両面あって当然。」と答えていた。
 他に、りんたろう監督は、「アトムの『ミドロが沼の巻』のときに演出をやってと言われて、既に出来ていた絵コンテを見たら、石ノ森章太郎や藤子不二雄やつのだじろうなどトキワ荘の面々によるものだったが、それぞれの作風のアトムになっていて、それをそのまま一本のアニメとして使うわけにはいかないので、直すことにしたが直すのが大変だった。今、その絵コンテがあったら良い値段がつくでしょうね。」と思い出話をしていた。

 「Q2.手塚アニメをどうみるか?」という質問に対して、高橋監督は「商業アニメのパイオニアだった。手塚治虫は開拓者で挑戦者。」と答えたり、杉井監督は「新宝島のマンガは7歳のときに見たが、他のマンガと違って映画を見てる感じだった。手塚治虫は、本当はマンガではなく映画をやりたかったのかもしれない。そして、アトムは手塚治虫の頭にあった動きをアニメにしたものかも。」と答えていた。

 「Q3.それぞれの監督の今後の仕事は?」という質問に対して、出崎監督は「アニマックスでウルトラヴァイオレットという作品を作ってる。」と答え、りんたろう監督は「よなよなペンギンという作品を今作っていて来年公開予定。」と答えていた。杉井監督は「CGが出てきて、テレビではなくパソコンでアニメを見るようになっている。媒体が変わってもアニメはそれに応じて変わる。新しいエンターテイメントにチャレンジできる面白い時代だといえる。」と答えていた。

 さて、タイトルの「りんたろう、広島で富野&高橋を叱る!?」というのは、そのトークショーで司会をつとめた片山多摩美術大学教授の言葉からもらったもの。
 これは、次のようなやりとりで出てきた言葉。「手塚治虫は優しかった?」、「Q2.手塚アニメをどうみるか?」、「Q3.それぞれの監督の今後の仕事は?」という3つの質問を答える順が、富野→高橋→出崎→りんたろう→杉井という順番だったので、富野監督&高橋監督がちょっと長く話すと、それだけ後で答える人たちの尺が短くなった。このため、最後にりんたろう監督が「富野&高橋が時間とりすぎ。エンターテイメントは決められた尺でおさめる!」と一つ軽く注意をして、これを受け、司会の片山教授がタイトルの言葉を発したわけ。

 トークショーの時間は40分を予定していたけど、それでは全然足りないというのが真っ先に出る感想。これは、国際アニメーションフェスティバルというイベントの性格上、英語の通訳を入れるようにしていて、話者が1・2つ話したら、その後すぐ通訳が訳して話すので、実質的にトークショーの時間が半分になっていたようなものだから。
 いっそのこと、後半を丸々トークショーにしても良かったような気がするな。
 あと、富野監督が「広島アニメーションフェスティバルに呼ばれたら、また来るよ。」と話してたので、ひょっとしたら2年後また富野節が聞けるかもと期待してしまう自分がいる。
 ともあれ、当日券で1プログラム1200円だったけど、満足した。


(11月9日に追記)
アスキーのサイトで詳細に記録されたものがUPされてたのでメモ。
五大監督かく語りき……「私が手塚治虫から学んだこと」
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