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私が女性向けマンガをあまり読まない5つの理由

 男性はなぜ女性向けマンガを読まないのか その1その2漫画の樹海へご案内さん)を読んで、自分が漠然と考えていたことをまとめてみた。

 ちなみに、タイトルで「あまり」と付けたのは、日渡早紀の『ぼくの地球を守って』・一条ゆかりの『有閑倶楽部』・大和和紀の『あさきゆめみし』・猫十字社の『小さなお茶会』・佐々木倫子の『動物のお医者さん』等など女性向けマンガを少しは読んだことがあるから。
 以下、理由を挙げていく。

・理由1「機会がない」。
 すなわち、女性向けマンガ雑誌などを手に取ることが少ないといった入り口の問題。
 女性向けマンガを読んだことがあるという男性には、姉か妹がいて少女マンガを読みやすい状況だったという人が少なくないと思う、具体的なデータはないけど。
 あと、森薫の『エマ』はテーマが恋愛でどちらかというと女性向けマンガかもしれないが、掲載雑誌がコミックビームと非女性向けマンガ雑誌だったから、最初のハードルが低かったといえる。また、ドラマ化や映画化など評判になったとき読んでみようと思うきっかけがあるかによるのかも。

・理由2「絵柄が苦手」。
 すなわち、まつ毛が長くて瞳がキラキラなど女性向けマンガ特有の絵柄が苦手。男性が読んだことあると挙げる女性向けマンガは、その特有の絵柄が比較的抑え目な傾向がある気がする、あくまで個人的な感覚だが。

・理由3「テーマが恋愛」。
 すなわち、女性向けマンガに多いテーマは、なんと言っても恋愛だろうが、 すなわち、女性向けマンガに多いテーマは、なんと言っても恋愛だろうが、男性は女性ほど恋愛モノを読まないんじゃないかと思う、これまた個人的な感覚だが。
 普段世間話などで、女性同士なら、誰が誰を好きだといった恋愛話が盛り上がるだろうが、男性同士でそこまで恋愛話が盛り上がることはないと思う。人と話をする上で何を重視するかという関心を示すところが、男性と女性では異なることによるのかもしれない。女性と話している男性が、つい言ってしまいヒンシュクを買う言葉として「で、オチは?」というものがある。恋愛をテーマにした女性向けマンガでも、男性が読むと「で、オチは?」と言いたくなるわけだ。
 私が読んだことのある女性向けマンガは、テーマが恋愛以外のものが多いと思う。日渡早紀の『ぼくの地球を守って』はSFもの(恋愛要素もあるけどプラスαくらいということで・・・)、一条ゆかりの『有閑倶楽部』は事件解決もの、佐々木倫子の『動物のお医者さん』は医療マンガジャンルといったところか。

・理由4「マンガ文法が異なる」。
 すなわち、男性が読みなれていないマンガ文法で描かれている。BSマンガ夜話だったか、漫画コラムニストの夏目房乃介氏が、「少女マンガは、普段男性が読むマンガと異なるマンガ文法で描かれている」といった趣旨の発言をした記憶がある。
 より具体的に言うと、女性向けマンガのコマ割りは、少年マンガや青年マンガのコマ割りと異なることがあって、どのコマから読んだら良いのかさっぱり分からないことがある。そうすると男性は、女性向けマンガってものは読みづらいという印象を持って、女性向けマンガを手に取らなくなるわけだ。

・理由5「非合理的」。
 すなわち、ストーリー展開において、女性向けマンガは、男性が普段読むマンガと比べると、非合理な展開が多々あると思われる。
 例えば、少年マンガで主人公が敵を倒すのに必殺技を使ったとすれば、その場面でなぜその必殺技が強いのかといった合理的説明が(仮に科学的に不正確であっても)なされることが多いだろう。具体的なものとしては、『巨人の星』の大リーグボールや『北斗の拳』の北斗神拳や『HUNTER×HUNTER』の念能力など。
 反対に、少女マンガの魔法少女ものなどで主人公が必殺技を使うことがあっても、どういう理由で強いのか合理的な説明がなされることは、あまり無いように思う。
 あと、男性からすれば、物語の展開において主人公など登場人物の取る行動には何らかの合理性があってしかるべきだが、女性向けマンガを男性が読むと、登場人物(主に主人公)がそこでその行動をなぜ取るのか、理解に苦しむことが多々ある。


 以上が、私が女性向けマンガをあまり読まない理由だが、私は女性向けマンガだからということだけで、女性向けマンガを読まないことはしないようにしているつもり。女性向けマンガでも、面白いものは読みたいから。
 余談だが、男性でも読んで面白いと感想を持つだろう女性向けマンガを効率的に読む方法は、男性のマンガ読みからオススメのマンガを聞くのが良いと思う。男性でも読んで面白いと思う女性向けマンガは、少年マンガや青年マンガのものと比べるとどうしても少ないので、女性向けマンガを片っ端から読んでみるというのは非効率的だから。
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漫画ナツ100に参加

 酔拳の王 だんげの方さんで行っている【暑い夏を】 漫画ナツ100 【熱い夏へ】に参加させてもらう。
 基本ルールは一つ。『10巻以内で完結している漫画を100上げてください。』
 ただし、色々と自分ルールを足していくのもアリみたいなので、とりあえず自分ルールの中で多そうな「一作家一作品ルール」をチョイス。
 いろんなサイトさんが参加されてて、その挙げられるマンガリストを見ていると、まだ見てない面白そうなマンガが沢山あると確認するとともに、「一巻ルール」「三大少年誌禁止ルール」なんていう自分ルールを採用するサイトさんもいて、自分にはとても無理だと、未熟さを痛感する。
 やり終えての感想は、10巻以内というルールはかなり厳しかったといったところ。文庫版や愛蔵版の全9巻とか全10巻でかろうじてクリアさせた作品がちょくちょくあって、単行本しばりがあるともっと厳しかっただろうと推測。
 面白い作品は、長期連載されやすいため、10巻なんてあっという間に超えてしまうわけだ。10巻以内ルールで泣く泣く除外した作品は、「ブラックジャック」「ギャラリーフェイク」「いいひと。」「コミックマスターJ」あたり。
 あと、完結ルールのため連載中の面白いマンガを除外しないといけないのも厳しかった。完結ルールで泣く泣く除外した作品は、「天才柳沢教授の生活」「GIANT KILLING」「ラストイニング」「王様の仕立て屋~サルト・フィニート~」あたり。

 基本的なデータの並び順は次のとおり。
「作品名,作者名,雑誌名,出版社名,その他データ(巻数と文庫版か等)」
 掲載雑誌の出版社と単行本や文庫本の出版社が異なる場合や単行本や文庫本の出版社が複数存在する場合は、現時点で入手しやすいと思われる単行本や文庫本の出版社を記載し、その巻数を記載した。
 集計用テキストファイル
 では、あいうえお順・敬称略にてズラッと100作品を挙げてみる。

1~20
AKIRA,大友克洋,ヤングマガジン,講談社,全6巻
あさきゆめみし,大和和紀,mimi,講談社,文庫版全7巻
あずまんが大王,あずまきよひこ,電撃大王,メディアワークス,全4巻
アドルフに告ぐ,手塚治虫,週刊文春,講談社,全5巻
アニメがお仕事!,石田敦子,ヤングキングアワーズ,少年画報社,全7巻
妹は思春期,氏家ト全,ヤングマガジン,講談社,全10巻
伝染るんです。,吉田戦車,ビッグコミックスピリッツ,小学館,文庫版全5巻
ES Eternal Sabbath,惣領冬実,モーニング,講談社,文庫版全5巻
えの素,榎本俊二,モーニング,講談社,全9巻
エマ,森薫,コミックビーム,エンターブレイン,全10巻
王様はロバ,なにわ小吉,少年ジャンプ,集英社,全7巻
風の谷のナウシカ,宮崎駿,アニメージュ,徳間書店,全7巻
かみちゅ!,あかほりさとる(原作)・鳴子ハナハル(作画),電撃大王,メディアワークス,全2巻
監督不行届,安野モヨコ,フィールヤング,祥伝社,全1巻
寄生獣,岩明均,アフタヌーン,講談社,完全版全8巻
キマイラ,戸田幸宏(原作)・八坂孝訓(作画),モーニング,講談社,全5巻
逆境ナイン,島本和彦,少年キャプテン,小学館,全6巻
究極超人あ~る,ゆうきまさみ,少年サンデー,小学館,文庫版全5巻
究極!!変態仮面,あんど慶周,少年ジャンプ,集英社,ジャンプリミックス全4巻
今日の5の2,桜場コハル,ヤングマガジン,講談社,全1巻

21~40
金魚屋古書店出納帳,芳崎せいむ,ヤングキングアワーズ,少年画報社,全2巻
銀と金,福本伸行,アクションピザッツ,双葉社,文庫版全8巻
クニミツの政,安童夕馬(原作)・朝基まさし(作画),少年マガジン,講談社,文庫版全6巻
クマのプー太郎,中川いさみ,ビッグコミックスピリッツ,小学館,ビッグコミックススペシャル全2巻
げんしけん,木尾士目,アフタヌーン,講談社,全9巻
攻殻機動隊,士郎正宗,ヤングマガジン,講談社,全3巻
国民クイズ,杉元伶一(原作)・加藤伸吉(作画),モーニング,太田出版,復刻版全2巻
孤独のグルメ,久住昌之(原作)・谷口ジロー(作画),月刊PANJA,扶桑社,全1巻
この度はご愁傷様です,宮本福助,モーニング,講談社,全1巻
殺し屋1,山本英夫,ヤングサンデー,小学館,文庫版全6巻
こわしや我聞,藤木俊,少年サンデー,小学館,全9巻
サイコドクター楷恭介,亜樹直(原作)・オキモトシュウ(作画),モーニング,講談社,文庫版全3巻
PSYCHO+,藤崎竜,少年ジャンプ,集英社,全2巻
最終兵器彼女,高橋しん,ビッグコミックスピリッツ,小学館,全7巻
サトラレ,佐藤マコト,イブニング,講談社,全8巻
サバイバル,さいとう・たかを,少年サンデー,リイド社,文庫版全10巻
しおんの王,かとりまさる(原作)・安藤慈朗(作画),アフタヌーン,講談社,全8巻
失踪日記,吾妻ひでお,,イースト・プレス,全1巻
邪眼は月輪に飛ぶ,藤田和日郎,ビッグコミックスピリッツ,小学館,全1巻
11人いる!,萩尾望都,別冊少女コミック,小学館,全1巻

41~60
週刊石川雅之,石川雅之,モーニング,講談社,全1巻
少年アシベ,森下裕美,集英社,ヤングジャンプ,全4巻
少年エスパーねじめ,尾玉なみえ,少年ジャンプ,集英社,全2巻
神聖モテモテ王国,ながいけん,少年サンデー,小学館,全7巻
真説ザ・ワールド・イズ・マイン,新井英樹,ヤングサンデー,エンターブレイン,全5巻
心理捜査官草薙葵,中丸謙一朗(原作)・月島薫(作画),少年ジャンプ,集英社,全3巻
スクライド,黒田洋介(シナリオ)・戸田泰成(漫画),少年チャンピオン,秋田書店,全5巻
すごいよ!!マサルさん,うすた京介,少年ジャンプ,集英社,完全版全5巻
進め!!聖学電脳研究部,平野耕太,ファミ通PS,角川書店,全1巻
ストップ!!ひばりくん!,江口寿史,少年ジャンプ,集英社,ジャンプリミックス全4巻
スプリガン,たかしげ宙(原作)・皆川亮二(作画),少年サンデー,小学館,文庫版全8巻
西洋骨董洋菓子店,よしながふみ,Wings,新書館,全4巻
隻眼の竜 軍師・山本勘助,横山光輝,,秋田書店,文庫版全4巻
センチメントの季節,榎本ナリコ,ビッグコミックスピリッツ,小学館,文庫版全4巻
ソムリエ,城アラキ(原作)・甲斐谷忍(作画),MANGAオールマン,集英社,文庫版全6巻
太臓もて王サーガ,大亜門,少年ジャンプ,集英社,全8巻
大長編ドラえもん のび太の恐竜,藤子・F・不二雄,コロコロコミック,小学館,全1巻
逮捕しちゃうぞ,藤島康介,アフタヌーン,講談社,文庫版全4巻
小さなお茶会,猫十字社,花とゆめ,白泉社,文庫版全2巻
ちょびっツ,CLAMP,ヤングマガジン,講談社,全8巻

61~80
てんぎゃん -南方熊楠伝-,岸大武朗,少年ジャンプ,集英社,
動物のお医者さん,佐々木倫子,花とゆめ,白泉社,文庫版全8巻
ドージンワーク,ヒロユキ,まんがタイムきららCarat,芳文社,全5巻
Dr.スランプ,鳥山明,少年ジャンプ,集英社,文庫版全9巻
ドラゴンヘッド,望月峯太郎,ヤングマガジン,講談社,全10巻
哭きの竜,能條純一,別冊近代麻雀,竹書房,全9巻
なつのロケット,あさりよしとお,ヤングアニマル,白泉社,全1巻
ナニワ金融道,青木雄二,モーニング,講談社,文庫版全10巻
南国少年パプワくん,柴田亜美,少年ガンガン,スクウェアエニックス,全7巻
人形草紙あやつり左近,写楽麿(原作)・小畑健(作画),週刊少年ジャンプ,集英社,文庫版全3巻
NINKU‐忍空-,桐山光侍,少年ジャンプ,集英社,文庫版全6巻
パイナップルARMY,工藤かずや(原作)・浦沢直樹(作画),ビッグコミックオリジナル,小学館,文庫版全6巻
バオー来訪者,荒木飛呂彦,少年ジャンプ,集英社,全2巻
バジリスク~甲賀忍法帖~,山田風太郎(原作)・せがわまさき(作画),ヤングマガジンアッパーズ,講談社,全5巻
ハチミツとクローバー,羽海野チカ,ヤングユー,集英社,全10巻
PCコマンドボブ&キ-ス,高橋敏也,DOS/VmagazineCUSTOM,ソフトバンククリエイティブ,全3巻
羊のうた,冬目景,コミックバーガー,幻冬舎コミックス,全7巻
漂流教室,楳図かずお,少年サンデー,小学館,ビッグコミックススペシャル全3巻
貧乏姉妹物語,かずといずみ,サンデーGX,小学館,全4巻
武装錬金,和月伸宏,少年ジャンプ,集英社,全10巻

81~100
プラネテス,幸村誠,モーニング,講談社,全4巻
編集王,土田世紀,ビッグコミックスピリッツ,小学館,文庫版全10巻
ぼくの地球を守って,日渡早紀,花とゆめ,白泉社,愛蔵版全10巻
ぼくのマリー,三陽五郎(原作)・竹内桜(作画),ヤングジャンプ,集英社,全10巻
ぼくんち,西原理恵子,ビッグコミックスピリッツ,小学館,全3巻
MIND ASSASSIN,かずはじめ,少年ジャンプ,集英社,文庫版全3巻
幕張,木多康昭,少年ジャンプ,集英社,全9巻
まほろまてぃっく,中山文十郎(原作)・ぢたま某(作画),コミックガム,ワニブックス,全8巻
まんゆうき,漫☆画太郎,少年ジャンプ,集英社,全2巻
ミスター味っ子,寺沢大介,少年マガジン,講談社,文庫版全10巻
美鳥の日々,井上和郎,少年サンデー,小学館,全8巻
宗像教授伝奇考,星野之宣,コミックトム,潮出版社,文庫版全7巻
(有)椎名百貨店,椎名高志,少年サンデー増刊号,小学館,全3巻
夕凪の街 桜の国,こうの史代,漫画アクション,双葉社,全1巻
ラフ,あだち充,少年サンデー,小学館,文庫版全7巻
りびんぐゲーム,星里もちる,ビッグコミックスピリッツ,小学館,文庫版全7巻
りりむキッス,河下水希,少年ジャンプ,集英社,全2巻
レベルE,冨樫義博,少年ジャンプ,集英社,全3巻
Rozen Maiden,PEACH-PIT,コミックバーズ,幻冬舎コミックス,全8巻
WILD HALF,浅美裕子,少年ジャンプ,集英社,文庫版全10巻

オタク的元ネタ百選№001「ブラック・ジャック」

 ブラック・ジャックといえば、マンガの神様ともいわれる手塚治虫の代表作の一つ。
 マンガが1973年~1983年にかけて秋田書店の「週刊少年チャンピオン」に連載された。その後、テレビアニメやOVA、さらには実写版ドラマやゲームにもなった。
 基本的なストーリーは、天才医師のブラックジャックが患者から法外な治療代を受け取る代わりに難病や奇病を治すというもの。また、ブラック・ジャックには外見的特徴があり、それは顔にツギハギが、髪に白と黒の部分があるというもの。

 天才的医療技術をもち+金銭的に吹っかけて+顔にツギハギ髪に白と黒の部分がある=ブラック・ジャックという公式が成り立つといっても過言でない。それ以外の人情味あふれるエピソードもあるが、とりあえず、上記の三点を押さえれば、ブラック・ジャックのキャラクターを表しているといえる。
 そこで、他の作品からネタにされるのは、医者のキャラクターとして、上記三点を押さえたブラック・ジャックをモチーフとしたキャラクターが出てくることがある。
 よく他の作品からネタにされる台詞は、「私の手術は高いぞ!! 一億円ぐらいするぞっ。」。実はこの台詞、原作ではブラック・ジャック自身が発したものではなく、『お医者さんごっこ』というエピソードの中で、ブラック・ジャックのふりをした子供が発した台詞。とはいえ、ブラック・ジャックがよく言いそうな台詞ということで、「私の治療代は高いぞ。一億円だ。」といった台詞もネタとして使われやすい。ブラック・ジャック本人が発した台詞で似た台詞は、『雪の訪問者』での「私の手術代は高いですよ。」とか、『ゴーストタウンの流れ者』での「私の手術代は高いぞ。」がある。

 後のマンガへの影響として、2点が挙げられると思う。
 まず1つ目は、医療漫画というジャンルを確立したこと。これによって、『スーパードクターK』・『Dr.コトー診療所』・『ブラックジャックによろしく』・『ゴッドハンド輝』・『JIN-仁-』・『医龍-Team Medical Dragon-』等など医療漫画が多く誕生することになる。
 次に2つ目は、「天才的技術+高額報酬+意外と人情味がある」というキャラクター造詣を生み出したこと。『ザ・シェフ』の味沢匠、『ギャラリーフェイク』 の藤田玲司、『ゼロ THE MAN OF THE CREATION』のゼロ、『コミックマスターJ』のJあたりは、パクリといわないまでもブラックジャックというキャラクターの影響は受けていると思われる。

 個人的なオススメエピソードは、『おばあちゃん』というエピソード。「それを聞きたかったという」ラストのブラック・ジャックの台詞が、ブラック・ジャックは守銭奴キャラでないということがよくわかる。
 ブラック・ジャックのマンガは再版が多いが、今読むなら、秋田書店から出されている文庫版全17巻「Black Jack(1)←amazon」が手に入りやすくて良いかもしれない。

聖☆おにいさん

 中村光著の聖☆おにいさん1・2巻を買った。モーニング2の連載から見てたんで、どんな話かというのは把握していたのだが、あらためて読んでみるとやはり面白い。
 ストーリーとしては、ブッダとイエスが下界で生活するというコメディなんで、宗教的に熱心な信者からは不謹慎とか言われそうだが、そうでない不信心者で不心得者な自分は、随所でニヤリと笑ってしまう。

 単行本を読んであらためて考えたのは、このような漫画って日本以外ではまず描かれないし、ウケないだろうということ。
 なぜなら、キリスト教圏の国は、神であるイエスの欠点など描くことは許されないだろうし、イスラム教圏は逆にキリスト教に関係するものを描けないと思うから。また、ネタとして、冒険ものとか恋愛ものではないので、漫画の層が厚い国でないとまず出てこないと思われる。そうすると、多神教の国で、かつ、漫画の層が厚い国となると、まあ日本以外思い付かないわけだ。日本以外の国で可能性がありそうなのは、インドあたりかな、多神教と経済的に発展してきているところからすると。

 ともあれ、今オススメの一品だ。

りんたろう、広島で富野&高橋を叱る!?

 8月7日から11日の日程で行われている広島国際アニメーションフェスティバルに今日行ってきた。お目当ては、手塚治虫回顧上映っていうプログラム。前半は手塚が作ったアニメを2時間くらい上映して、後半は30分くらいのアニメ上映の後に、日本を代表するアニメ監督5人によるトークショー。
 その5人というのが、かなりすごい。その5人の紹介を上のプログラムのサイトからの転載しておく。
杉井ギサブロー(アニメーション監督) 代表作「銀河鉄道の夜」
出崎統(アニメーション監督、脚本家)  代表作「あしたのジョー」「劇場版AIR」
富野由悠季(アニメーション監督) 代表作「海のトリトン」「機動戦士ガンダム」
りんたろう(アニメーション監督) 代表作「銀河鉄道999」「メトロポリス」
高橋良輔(アニメーション監督)  代表作「火の鳥」「FLAG」
 彼らがいずれも、虫プロダクション出身の監督ということで集められたわけだが、このメンバーをそろえてトークショーをするというのは今までなかったことで、これからもないかもしれない。

 13:45開始ということだが、念のため13:00くらいに会場入り。すでに100人近くが並んでいた。さすがだなーと思う。13:15過ぎくらいに開場。早めに並んだおかげでけっこう前の方に席を確保できた。13:40あたりになると7割くらいの席がうまってた感じ。会場のアステールプラザ大ホールは1200人収容ってことを考えると800人くらいはいたのかな。
 メインは、やはり5人の監督によるトークショー。ていうか、トークショーの後に「森の伝説」っていうアニメが上映されるのに、トークショーが終わったとたん、席を立つ人がちらほらと・・・わかりやすいなぁ。

 トークショーの内容はというと、司会の片山多摩美術大学教授が質問を発して、それぞれの監督が個々に答えていくというもの。
 質問は、「Q1.虫プロ時代の手塚治虫の印象は?」、「手塚治虫は優しかった?」、「Q2.手塚アニメをどうみるか?」、「Q3.それぞれの監督の今後の仕事は?」といったところ(ただし、うろおぼえなところもあるので若干不正確・・・以下の個々の答えとかも同様)。


 それぞれの質問で印象に残ったやりとりは、「Q1.虫プロ時代の手塚治虫の印象は?」だと、杉井監督が「エンターテイメントとは、チャレンジと教わった。」と答えたところとか、高橋監督が「手塚マンガのファンだったから、初めて会ったとき本物だと思った。その後、普通のオジサンという印象になったが、亡くなってから偉大さが増している。」と答えたところとか、富野監督が「労働組合の団体交渉に出てこない困った社長。」と答えたところ。

 「手塚治虫は優しかった?」という質問に対しては、富野監督が「優しかった。」と答えたのに対して、高橋監督は「全部やり直しを指示されたことがあり、厳しい人だった。」と答えて、さらに、出崎監督は「一部直してくれと言われた。人間だから優しい面厳しい面の両面あって当然。」と答えていた。
 他に、りんたろう監督は、「アトムの『ミドロが沼の巻』のときに演出をやってと言われて、既に出来ていた絵コンテを見たら、石ノ森章太郎や藤子不二雄やつのだじろうなどトキワ荘の面々によるものだったが、それぞれの作風のアトムになっていて、それをそのまま一本のアニメとして使うわけにはいかないので、直すことにしたが直すのが大変だった。今、その絵コンテがあったら良い値段がつくでしょうね。」と思い出話をしていた。

 「Q2.手塚アニメをどうみるか?」という質問に対して、高橋監督は「商業アニメのパイオニアだった。手塚治虫は開拓者で挑戦者。」と答えたり、杉井監督は「新宝島のマンガは7歳のときに見たが、他のマンガと違って映画を見てる感じだった。手塚治虫は、本当はマンガではなく映画をやりたかったのかもしれない。そして、アトムは手塚治虫の頭にあった動きをアニメにしたものかも。」と答えていた。

 「Q3.それぞれの監督の今後の仕事は?」という質問に対して、出崎監督は「アニマックスでウルトラヴァイオレットという作品を作ってる。」と答え、りんたろう監督は「よなよなペンギンという作品を今作っていて来年公開予定。」と答えていた。杉井監督は「CGが出てきて、テレビではなくパソコンでアニメを見るようになっている。媒体が変わってもアニメはそれに応じて変わる。新しいエンターテイメントにチャレンジできる面白い時代だといえる。」と答えていた。

 さて、タイトルの「りんたろう、広島で富野&高橋を叱る!?」というのは、そのトークショーで司会をつとめた片山多摩美術大学教授の言葉からもらったもの。
 これは、次のようなやりとりで出てきた言葉。「手塚治虫は優しかった?」、「Q2.手塚アニメをどうみるか?」、「Q3.それぞれの監督の今後の仕事は?」という3つの質問を答える順が、富野→高橋→出崎→りんたろう→杉井という順番だったので、富野監督&高橋監督がちょっと長く話すと、それだけ後で答える人たちの尺が短くなった。このため、最後にりんたろう監督が「富野&高橋が時間とりすぎ。エンターテイメントは決められた尺でおさめる!」と一つ軽く注意をして、これを受け、司会の片山教授がタイトルの言葉を発したわけ。

 トークショーの時間は40分を予定していたけど、それでは全然足りないというのが真っ先に出る感想。これは、国際アニメーションフェスティバルというイベントの性格上、英語の通訳を入れるようにしていて、話者が1・2つ話したら、その後すぐ通訳が訳して話すので、実質的にトークショーの時間が半分になっていたようなものだから。
 いっそのこと、後半を丸々トークショーにしても良かったような気がするな。
 あと、富野監督が「広島アニメーションフェスティバルに呼ばれたら、また来るよ。」と話してたので、ひょっとしたら2年後また富野節が聞けるかもと期待してしまう自分がいる。
 ともあれ、当日券で1プログラム1200円だったけど、満足した。


(11月9日に追記)
アスキーのサイトで詳細に記録されたものがUPされてたのでメモ。
五大監督かく語りき……「私が手塚治虫から学んだこと」
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